「オゾン水除菌や歯を削らない虫歯治療など治療の質に拘った最新機器と治療法を導入」

医療法人真幸会 ユアデンタルオフィス 髙橋 真人 (まひと) 院長
札幌市北区新琴似2条10丁目1-10 TEL 011-761-3000

札幌市内の歯科医院で院長を歴任してきた髙橋真人先生が今年3月、北区新琴似に「ユアデンタルオフィス」を開院しました。治療だけでなく、施設の設備にもこれまでの経験を生かしたという同診療所の特色を髙橋院長にお聞きしました。
<取材協力>
髙橋真人 氏
(ユアデンタルオフィス 院長)
「メディカルページ平成28年度版」(平成28年6月1日発行)の冊子に掲載された記事です。

設備の一番の特徴を教えて下さい。

 

■高橋院長
■髙橋院長

オゾン水除菌システムを導入していることです。治療を受ける患者さんが口をゆすぐ時の水、歯を削る機器から出る水、歯石を除去する機器から出る水、診療器具を洗浄するときの水など、診療に関わる全ての「水」がオゾン水になっています。オゾン水は除菌力が高く、除菌で反応した後は、水と酸素に戻るだけで、余計な残留物質を出しませんから、適正な濃度で使用すれば非常に安全な水です。
歯を削る機器は、回転を止めた瞬間に、わずかではありますが水を吸い上げる仕組みになっています。その吸い上げられた水と一緒に、患者さんの口の中の細菌や血液を吸い込むことがあるようです。水道水にも塩素が入っているため通常ではあまり問題になりませんが、休日などで水がホース内で長時間停滞すると、水道水の塩素は抜けてしまい、水と一緒に吸い上げられた細菌はホースの中で増殖し、ホースの内面にバイオフィルムとなって貼り付いてしまいます。そして、歯の治療の際、そのバイオフィルムの表面からはがれた細菌が、治療機器から水と一緒出てくることもあるようです。治療する機器をどんなに清潔にしていても、肝心の水が汚くては・・・ということでオゾン水除菌システムを導入しました。

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■治療施設内オゾン水除菌システム

このシステムは北海道の医療機関では初めての導入だと聞いています。さらに、歯を削る機器は患者さん毎に交換し、常に滅菌された清潔なものを使用しています。また、消毒設備もプラスチックやビニールなど高温で滅菌処理ができないものにも対応したガス殺菌器を導入しました。

治療面で、これまでの経験を反映させたのは?

自分が受けたい治療の提供です。例えば、入れ歯ですと、違和感が限りなく少ない上、審美的にも非常に優れたMTコネクターという部分入れ歯(義歯)や、驚くほど吸いつきがよく、食べ物をほとんど選ばないドクター・カワラダ・デンチャーという総入れ歯(義歯)を学んだことで、より高度な義歯治療に対応しました。しかもそのノウハウは保険の入れ歯を作る際にもある程度応用できますので、これまでより精度の高い義歯を作れるようになりました。
また、オーラルダイエットという装置の提供も開始しました。これは「しっかり噛む」習慣を身につけるための装置で、食事の際に装置を上あごに装着すると、噛む回数が増え、食事にも要する時間が増えるため、その結果として食べ過ぎを抑制することができます。
そして、歯のホワイトニングではポリリンプラチナホワイトニングシステムを取り入れています。特徴は、従来のホワイトニングと比較して、痛みやしみるという症状が出にくく、歯を強化しうるので何度でもできるというところです。そして、従来のものより安価で提供できます。このシステムなら、美容室で定期的に髪を染めるのと同じような感覚でホワイトニングができると思います。
ホワイトニングに対する敷居を低くして、ホワイトニングをもっと身近なものに感じていただきたい、きれいになる喜びをより多くの人に知っていただきたいという思いから、このシステムを導入しました。他には、ドックベストセメント療法という、極力歯を削らず、麻酔をせずに虫歯を治療する方法も取り入れています。

ドックベストセメントとは?

19世紀後半に海外で出現した、成分中に「銅」を含むセメントがもとになっています。このセメントで接着された被せ物の、内側からの虫歯の発生率が非常に少なかったことに着目し、応用されました。セメント成分の銅などのミネラルの殺菌作用により、虫歯の進行を妨げていたようです。現代ではこのセメントを応用・改良したものが「ドックベストセメント」と名付けられ、一部の歯科治療で使われています。

そのドックベストセメントの治療法とは?

ドックベストセメント療法は、原則として歯を削らず、麻酔を使わずに治療するという治療法です。もちろん全てにこれが当てはまるわけではありません。極力歯を削らないので、深いむし歯でも神経を残せる可能性が高くなりますので、その結果、歯の寿命を延ばすことにつながります。ひどい虫歯の方でも神経を取らずに済んだ症例も多数報告されています。虫歯の深さや症状にもよりますが、1回で治療が終えられる場合もあります。健康保険対象外ですが、いつまでも自分の歯を長持ちさせたい方にとってはおすすめの治療法と言えると思います。

では、高度な義歯とは?

健康保険対象外ではありますが、MTコネクターという部分入れ歯(義歯)と、ドクター・カワラダ・デンチャー・システムという総入れ歯(義歯)です。MTコネクターはバネがなく、小さくて薄いため、審美性、快適性、機能性を兼ね備えた部分入れ歯です。そして、カワラダ・デンチャー・システムは三重県の開業医である、川原田幸三医師によって開発された総義歯で、安定性と機能性に優れており、「りんごを丸かじりできる入れ歯」ともいわれています。よく噛むことで、脳の前頭葉が刺激され、認知症の予防にもつながりますし、唾液の分泌も促すため、消化を助け胃腸への負担も軽減します。また、唾液腺ホルモンのバロチン(若返りホルモン)が分泌され、老化防止につながります。従って、良い入れ歯を入れるという事は、全身の健康につながると考えています。

なぜ「オフィス」という名前をつけたのですか?

医院(クリニック)=痛くなってから行くところ。病気だから行くところ。というイメージを変えたかったので、
あえて「オフィス」という言葉を使いました。マイナス(病気)の状態をゼロにする治療だけではなく、ゼロをプラスに、プラスをもっとプラスにしたいという気持ちからです。今よりももっときれいに、健康に、快適になりたいという方々にも来ていただきたいですね。
歯科という立場から、皆様の日常生活がより充実したものになるよう、お力になれればと考えております。
(取材日:平成28年4月5日)

医療法人真幸会 ユアデンタルオフィス
札幌市北区新琴似2条10丁目1-10
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■休診日/木曜・日曜・祝日
http://www.your-do.com/