「インフルエンザ」について

clm_ika08docコラム投稿: 
医療法人社団すえおかこどもクリニック 院長 末岡 裕文

インフルエンザの症状は咳、鼻汁などに加えて、発熱、関節痛、頭痛などの全身症状が強いのが特徴です。小児では、熱性痙攣も起こしやすいです。また、脳炎、脳症など重篤な場合もあります。

clm_ika08a予防の基本はワクチンです。小児は原則、1~4週間間隔で2回接種します。卵アレルギーがあっても、大部分のお子さまは受けることができます。強いアレルギーの場合は、皮内テストをしてから実施する場合もあります。ワクチンの効果が出るまで、2週間ほどかかりますので、流行を考えて12月中旬までに接種を終わることが望ましいです。

治療は対象療法として、安静、休養、水分補給、いわゆるかぜ薬です。解熱剤は一部インフルエンザの時に使えないものもありますので、医療機関と相談してください。抗インフルエンザ薬は発症して48時間以内に開始することが必要です。シンメトレルはA型のみに有効です。A型、B型ともに有効な薬剤にタミフル(原則1歳以上)、リレンザ(5歳以上)、麻黄湯があります。異常行動との因果関係ですが、現在のところ結論はでておりません。服用の有無にかかわらず、2日間は目を離さないようにしてください。

最後に新型インフルエンザ対策についてです。毒性にもよりますが、季節性のインフルエンザと同じような対策の延長線上にあると考えた対応が必要だと思います。


医療法人社団 すえおかこどもクリニック
小児科
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