なぜ診療以外に肝がん検診などの社会活動を行うのか

肝臓クリニック札幌 院長・肝がん検診団 団長 川西 輝明

昨年4月、函館で開催した「医療講演」

  専門医とのフォロー関係にない人たちがつながる可能性を高めるための方法として社会活動を行っています。そのためには自分たちが出来るいろんな方法を試しながら模索していくことが自分たちの使命と思っています。

 そうすることで治療や受診の必要性のある人の病気への関心を高め、自分に治療が必要で治療をすることで肝がんになる危険がほとんど無くなると言うことにつながってほしいという願いを込めて活動しています。

肝がん検診は 問診、採血、エコー、療養相談、フォロー

 肝臓専門医が行うフォローの第1段階を行っているものです。

 治療方針、予防のために何が必要かを受診者に直接話が出来ます。

 受診した人たちに本人が気づいていないことを含め重要性など啓発が出来ます。このことが非常に重要なのです。

 検診の手軽さとそこから得られる個人個人に遭わせた情報の獲得が、専門医受診のレベルにあり、本人の労力と得られる効果が一番高いと考えています。

医療講演もきっかけ作りになるが、それだけでは不十分となることが多い

 肝臓について興味がある段階、治療法や現在の自分の置かれている状況に興味がある状況の人が参加するものと言えます。

 自分の病気について、症状もなくて気にして無い人は来ないということが課題でもあります。

無料医療相談で十分か

 無料相談だけに来る方は、なんらかのきっかけがある人がほとんどであり病院にかかっている方が中心である。検診のように聞くことはないけど、検査を受けてみたいという人は来ない。治療などの必要性に気づいていない人は、来ることはないのが課題です。

肝炎ウイルス検診(住民検診など)

 専門医のいる医療機関にすべてが受診しているわけではなく、受診後のフォロー患者の指導が不十分になります。結果を聞くときに必要性を話された患者さんと、専門医にかかってくださいとだけ言われた人の継続受診率は明らかに違います。

 いろんな社会活動を行っていますが、肝がん検診を受けて頂くのが一番効果が高いと考えてそこにつながってほしい願いつつ活動を続けています。


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