歯の健康部分はなるべく削らないむし歯治療~M.I.治療 透明なマウスピースによる目立たない歯科矯正を導入

医療法人真幸会 ユアデンタルオフィス 髙橋 真人 (まひと) 院長
札幌市北区新琴似2条10丁目1-10 TEL 011-761-3000

オゾン水除菌システムの導入や金属を使用しないむし歯治療(ノンメタル治療)、歯をほとんど削らない虫歯治療(ドックベストセメント療法)など、衛生管理と治療の質に拘り、今年3月北区新琴似に開院した「ユアデンタルオフィス」。むし歯や歯周病などの疾患を治す、つまりマイナスの状態をゼロに治療だけでなく、ゼロをプラスにする、審美性や快適性の段階まで、これまでの経験を生かした治療を目指すという院長の髙橋真人先生に、歯のダメージを最小限にするというM.I.治療と、この9月から新たに導入した歯科矯正についてお聞きしました。
<取材協力>
髙橋真人 氏
(ユアデンタルオフィス 院長)
「メディカルページ平成28年度改定版」(平成28年11月1日発行)の冊子に掲載された記事です。

9月から始められた新しい矯正歯科治療について教えてください。

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■髙橋院長

 

透明のマウスピースを使った矯正で、システムはいくつかありますが、当院では『アソアライナー』というシステムを導入しています。
本来、矯正はワイヤーとブラケット(ワイヤーを歯に固定するもの)を使いますが、どうしても治療中は目立ってしまいますし、食べかすがひっかかりやすくなってしまいます。
しかし、『アソアライナー』は透明なマウスピースですから、目立ちません。人に会う仕事をしている方や、お話する機会の多い方に最適だと思います。

どういう使い方をするのでしょうか。

基本的には食事の時だけ外していただきますが、概ね1日中、このマウスピースを付けていただきます。
マウスピースは、1ヶ月ごとに違うものに交換していくことによって、歯を動かして、理想の並びにしていきます。歯の本数や動かす量にもよりますが、3ヶ月~1年程度かけて動かしていきます。

どのような矯正でも可能ですか。

本来のワイヤー使った矯正と比べると、可能な症例は限られます。糸きり歯(犬歯)や大臼歯は、歯の根がしっかりしているので移動させたり回転させたりするのには向きません。
しかし、前歯の歯並びを改善したり、傾いてしまった歯をまっすぐにするというのであれば、ワイヤーを使用した矯正に比べれば安価で、期間も大幅に短くて済みます。年齢的には、ある程度成長が止まっていればどなたでもできます。

矯正については先生に相談することが大切ですね。

相談は無料ですので、気軽に相談して頂ければ、矯正の期間と費用についてだいたいの目安をお伝えしますので、それから矯正するかどうかを決めていただければと思います。
また、ご要望があれば、料金はかかりますが、矯正後のきれいに並んだ状態の模型を作ることもできます。矯正することになりましたら、型取りをして、透明なマウスピースをお作りします。

あとはマウスピースを付けるだけで良いのですか?

そうです。原則として食事の時以外につけたままにしていただきます。1ヶ月ごとに型取りに来ていただき、新しいマウスピースに変えていきます。
必ず1ヵ月後に型取りしなければならないというわけではなく、ご自分の都合の良い時に型取りをしに来ていただければいいのです。

この歯科矯正を導入したきっかけは?

大がかりな矯正ではなく、歯をちょっと動かしたい人が、2年以上もワイヤーを付けてというのは、物凄く抵抗があると思うんです。でも、歯並びをちょっとだけ改善したいという人は意外と多いんです。

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■透明なマウスピース『アソライナー』

虫歯の治療で来院した際に、被せものをする時に、もう少し引っ込められませんかとか、せっかく治療するなら、引っこめてから治したいとご希望する患者さんのご要望に応えています。みなさんに知っていただければ、最初から、この矯正を目的に来られる方も増えてくると思います。求めている人は多いが知らない人も多いというギャップを解消したいですね。
当院は、病気を治す、いってみればマイナスをゼロにする治療だけではなく、ゼロをプラスにすることにも力を入れています。ですから、むし歯や歯周病などの疾患が無くても、きれいな白い歯や歯並びに興味がある方、予防歯科に興味のある方、今よりもっと快適な義歯や審美性に優れた義歯を探している方、などの要望を叶えたいと思っています。
ホワイトニングやオーラルダイエットは以前から導入していましたが、矯正を導入することで、より多くの方の要望に応えられると思っています。

先生がむし歯の治療の上で大切にしていることは?

削らずにすむものはできるだけ削らない。神経を取らずに済むものはできるだけ取らない。むし歯の状態によっては保険が適用されないものもあります。とにかく歯に対するダメージを最小限にするミニマム・インターベンション(M.I.)に心懸けています。

銀歯ではだめなのでしょうか?

たとえば奥歯の虫歯であれば、悪いところだけ部削り取って、その穴に白い詰め物を流し込んで固めます。
しかし、銀歯の場合は、悪いところを取るだけでなく、銀歯が上から入る形にするために、余計に削らなければなりません。健康な歯を残せるのに銀歯を入れるために余計に削らなければならないのです。
さらに銀歯を入れた後、そこがまた虫歯になると、一度銀歯を外して、悪いところを取る。銀歯を入れるために、また余計に削る。削った面がガタガタしていると良い銀歯を作れないので、なめらかにするためにさらに削る。
つまり、どんどん歯が無くなってしまいます。削って、神経が露出してしまったら、神経を取ることになります。銀歯の治療というのはとにかく余計に歯を削る治療なんです。そして、歯はどんどん小さく、薄くなり寿命が短くなります。
白い詰め物による治療は、本当に悪いところだけ削って、白い詰め物を流してやるだけなので、より長い期間、自分の歯を残せるんです。

オゾン水除菌システムを導入など患者さんに安全な施設の提供にも心を配っていますね。

当院は、自分が受けたい治療を提供するというのを目標にし、そういう治療を求める方に選ばれる歯科医院を目指し、治療法や施設面も、そのコンセプトを反映させています。疾患を治療するだけなら、マイナスがゼロになるだけです。さらにプラスにするには審美性、快適性に対する要望にこたえる必要があると思っています。
プラスになることで、日常生活がより充実したものになると思っています。歯科という立場から皆様の日常がより充実したものになるようお手伝いできればと考えております。

(取材日:平成28年9月20日)

医療法人真幸会 ユアデンタルオフィス

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