「視力検査の意味をご存知ですか」

clm_ika13docコラム投稿: 
ふじた眼科クリニック 院長 藤田 南都也

眼科にかかると、視力検査を勧められることが多いと思います。中には“健康診断で測ったばかりだから”とか、“見えていて不自由ないから”というような理由で省略を希望される方もお見受けしますが、眼科の視力検査では、単に視力の数字を出すだけではなく、実にさまざまな病気がわかるのです。

たとえば遠視は、子供さんの場合斜視の原因となったり、弱視といって成人してから免許を取る際に差支えが出てくる場合があります。成人の場合、緑内障発作や眼精疲労の原因となったり、老視の症状が早く出てくる要因となることもあります。

clm_ika17aまた強度近視では、網膜剥離のリスクがはるかに高くなりますし、緑内障の進行の素因となったり、網膜が薄いために矯正視力が出ず、眼底出血の原因となることもあります。
さらに、近視や遠視などの屈折異常がないのに良好な矯正視力が得られず、調べたところ子供さんの場合心因性の視力障害が見つかったり。成人の場合は円錐角膜などの眼球の病気が見つかることもあります。

眼科の視力検査を眼鏡が合っているか調べていると誤解されている方も多いと思いますが、以上のようにさまざまな疾患がわかりますので、検査を勧められたらぜひ受けて見るとよろしいと思います。


■平成23年12月10日発行 メディカルページ平成23年度改訂版掲載


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