「顔のバランス」について(外科矯正は保険で治療できます)

clm_shika07docコラム投稿: 
医療法人社団誠志会つちだ矯正歯科クリニック 院長 土田 康人

この頃、街を歩いていると写真のような方々をよく見かけます。職業柄どうしても口元に目がいってしまいます。写真の方々は顎変形症という立派な病名がつくため、美容整形とは違い、普通の歯の治療と同じ様に保険がききます。今回は顔のバランス(手術)について、お話していこうと思っております。
clm_shika07a顎変形症には、反対咬合(受け口)、上顎前突(出っ歯)、開咬(上下の歯が咬んでいない状態)、顎偏位(顔や顎が曲がった状態)などがあまりにひどく、矯正治療だけでは治しきれない場合手術をします。顎を手術するだけではきちっと咬まないので、手術の前に歯をきれいに並べておきます。手術はもちろん、手術前後に行う矯正治療も保険がききます。手術自体はそれほど大変なものではなく、全て口の中から行なうので顔にキズはつきません。

では、どうして手術までして治さなければいけないのか?もちろん、矯正治療だけでは治しきれないからですが。例えば、何年か前にワイドショーをにぎわせた欠陥住宅と同じことがお口の中で起こっていると思って下さい。欠陥住宅とは、基礎(土台)や柱の構造またはバランスに問題があり、家がゆれたり倒れたりするものですが、これらがしっかりしていれば、台風がこようが、槍が降ろうがビクともしません。お口の中では、基礎(土台)となる顎がズレているわけですから、その上にある歯をいくらきれいに並べても良い結果は得られません(長持ちしません)。

サシバにしたり、手術だけで顔をかえてしまうのは、いわゆる美容整形であまり咬み合わせについては考えていないようです(以前、治療後を見せていただいたのですが)。また、美容整形は美容(見た目)を目的としているため、保険がききません。そのため高額になってしまいます。しかし、外科矯正はあくまでも咬み合わせを正常にすることが第一目的であり、咬み合わせを正常にすることによって、自動的に顔もよくなるというものです。つまり、咬み合わせがよくなり、横顔もよくなり、しかも保険で治せます。また、高額医療費控除や医療費控除も合わせて受けることができます。となれば、外科矯正の方がいいのは一目瞭然ですね。

このように、保険で矯正治療をする場合、道や市町村から指定を受けている医療機関でのみ、保険がききます(指定を受けていなければ、自費診療となりますので、ご注意ください)。
出っ歯、反対咬合、開咬など顎の骨にズレがあって手術をしたくない方は、早いうち(小学校1、2年生)に治療しておかなければいけません。矯正だけで治るのか、手術をしなくてはいけないのか、なかなか見分けがつかないと思います。気になっている方は、矯正専門医に相談してみることをお勧めします。
私は『歳だから~』とあきらめている方いませんか?40代、50代の方も手術して治していますよ。『私は手術をして人生変えてやる』と名ゼリフをはいた方もいました。コンプレックスは早く取り除いてしまいましょう。


医療法人社団誠志会 つちだ矯正歯科クリニック
歯科・矯正歯科
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開業/平成8年
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