「ホワイトニング」について

clm_shika03docコラム投稿: 
じんない歯科小児歯科クリニック 副院長 本多 純

■歯の色

clm_shika03a歯の色は加齢とともに少しずつ変色します。さらに食生活にも左右されやすく、たとえばコーヒーを多飲する人は着色していることが多いですし、唾液の性質や量によっても着色の状態が左右されます。またむし歯によって歯髄(神経)がなくなった歯は変色しやすくなります。さらに差し歯や詰め物の変色など様々な原因があります。

これまでも歯の色を改善する方法はいくつかありました。
たとえばタバコのヤニやお茶の色など、歯の表面についた色を落とすだけでも患者さんによっては自分の歯が白くなったと感じる人もいます。また、差し歯にすることによって変色した歯を改善する方法もありますが、この方法だと歯を大きく削らなければならないという欠点があります。そのほか歯の表面だけを削り、セラミックの白い歯を貼りつける方法などもあります。

なるべく歯を削らずに、自然な白い歯を得られるのであればこれに勝るものはありません。
ホワイトニングはいくつかの短所はありますが、歯に対するダメージの少ないことが大きな特長です。

■種類

clm_shika03bホワイトニングには大きく分けて2種類あります。
1つはオフィスホワイトニングといい、診療室で行うホワイトニングを指します。ホワイトニング材を用いて、一定時間漂白を行う方法です。
もう1つはホームホワイトニングで、こちらは患者さんの歯型を採り、それをもとに専用のトレーを作製します。完成したトレーとホワイトニング材(ジェル)を用いて患者さん自身が自宅で行うものをホームホワイトニングと呼びます。
どちらのホワイトニングも1回、もしくは1日で希望している白さになることはほとんどありません。オフィスホワイトニングなら2~3回以上、ホームホワイトニングなら毎日行った場合2週間以上必要になることが多いです。

■副作用

ホワイトニング材には副作用があります。症状としては冷たいものにしみやすくなる(知覚過敏)ことがもっとも多くみられます。
知覚過敏の症状が発生した場合はホワイトニングを一時中止したり、知覚過敏症の薬を使うこともあります。
またホームホワイトニングの場合はトレーの使い方や精度によって、歯肉に傷ができたり歯肉炎を生じることがあります。トレーによって歯肉が傷ついた場合は、トレーの調整や作り直しをする場合もあります。

ホワイトニングはやればやるほど白くなるというものではありませんので、当然全ての患者さんの要望する白さになるとは限りません。もともと変色の強い患者さんの場合には、ホワイトニングでは対応できないこともあります。また詰め物、差し歯などには効果がありません。
どうしても思っていたような白さにならない場合は、他の方法を検討しなければいけないこともあります。
漂白の経過も患者さんごとに違うので、複数回にわたり写真を撮って記録していくことも大切です。


じんない歯科小児歯科クリニック
歯科・小児歯科・矯正歯科
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開業/平成5年10月
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