「慢性腎臓病」について

clm_ika19docコラム投稿: 
わだ内科外科クリニック 理事長 和田 隆宜

よく聞かれる言葉があります。「尿検査で蛋白尿と血尿を指摘されたのですが、病院を受診した方が良いのでしょうか?自覚症状も特にないのですが。」
最近は健康診断などで検尿異常や腎機能障害を指摘されるケースが増えてきました。しかし、腎疾患では、ある程度病状が進むまでは殆ど自覚症状がないからこそ病院を受診するのが遅れてしまう原因となり、受診された時にはかなり進行してしまっているケースも珍しくありません。
clm_ika19aだからこそ、早期の医療機関の受診もしくは専門医受診が必要だと言えます。

◆検尿で異常を指摘

尿検査の結果ひとつからも非常に多くの情報を得られます。
「蛋白尿」:一言で「蛋白尿」と言っても様々な原因が考えられます。腎臓そのものに病気によって生じる蛋白尿から、糖尿病、高血圧症、血液疾患など全身性の病気に合併した腎機能障害によって生じる蛋白尿、尿路感染や膀胱疾患に伴って生じる蛋白尿、一方で心配のない蛋白尿である場合もあります。
「血尿」:腎臓、尿管、膀胱に異常があると血尿を認めることがあります。血尿の原因としては、糸球体腎炎、膀胱炎、腎盂腎炎、結石、腫瘍などのほか、血液や筋肉など全身性疾患が原因となることもあります。
以上のように検尿異常に繋がる疾患は様々あり、検尿異常の精査をする過程で、今まで思ってもみなかった病気が見つかることもあります。

◆血液検査で腎機能異常を指摘

健康診断などで、クレアチニンや尿素窒素の数値が高いということで、精査を勧められることが多いと思います。
「異常と言っても少し高いだけだから大丈夫かな」と安心してはいられません。前述した通り、ある程度病気が進行しなければ自覚症状がでてこないですし、血液検査で異常を指摘されたということは、腎機能がすでに低下してしまっていることが充分考えられます。
血液検査で腎機能異常を指摘された場合には、すぐに専門医受診するようにして下さい。
腎臓は「沈黙の臓器」とも言われています。
自覚症状がないからと油断せずに、健康診断などで異常を指摘された際には専門医を受診して下さい。


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