ドクターに聞く「顔のシミや小じわに効果的なセルフケア」

ひろせ皮フ科クリニック
広瀬 るみ 院長
札幌市東区北42条東16丁目1-1 N42メディカルビル3階
TEL 011-789-2888

特に女性は気になる顔のシミ。「レーザーはちょっと怖い…」と思っている方に、塗り薬だけでも確実に目立たなくする治療について、ひろせ皮フ科の広瀬るみ院長に語っていただきました。
<取材協力>
広瀬 るみ 氏
(ひろせ皮フ科クリニック 院長)
「メディカルページ平成23年度改訂版」 (平成23年12月10日発行)の冊子に掲載された記事です。

シミにはどのようなものがあるのですか?

■広瀬るみ院長
■広瀬るみ院長

一般的にシミと呼ばれるものの中で最も多いのは、「老人性色素斑(日光性黒子)」です。これは、紫外線の影響により細胞の機能が乱れることにより、特に40歳以降に顔面、手背、前腕など日光露出部に多発します。これは老化の一種です。
また、俗にシミとよく呼ばれるものは「肝斑」です。両頬、額、鼻下、下あごなどに左右対称に出来る刷毛で描いたようなシミで、ホルモンバランスや紫外線、摩擦などの原因が考えられます。
よくソバカスと呼ばれる「雀卵斑」は、遺伝性の強いシミで、幼少期から発症して思春期には顕著に表れます。
「炎症後色素沈着」は、ニキビ跡や傷跡にメラニンが付着し残ってしまうシミです。その他、「脂漏性角化症」「後天性真皮メラノサイトーシス」などがあります。
これらのシミには、やはり予防のスキンケアが必要です。

皮膚の老化について教えてください。

皮膚の老化の最も多い原因は、加齢による自然の老化ではなく、「光老化(ひかりろうか)」と呼ばれる紫外線と紫外線を浴びることなどから進行する、太陽の光による老化です。皮膚老化の80%はこの「光老化」です。
患者さんの中にも日焼けによるシミで来院する方がいます。このとても身近な日焼けは、紫外線により傷つけられた皮膚の傷痕であり、皮膚の中で細胞DNA破壊・ビタミン破壊が起こっていて、老化に導いています。シミの他、シワ・たるみ・くすみ・肌のザラつきなどは「光老化」の症状です。「光老化」は皮フ病ですので予防することも治療することも可能です。

どうすれば予防できますか?

「光老化」の予防には、ビタミンAや抗酸化作用をもつビタミン群を適切な形で充分に補給することが効果的です。
ビタミンAは、細胞(DNA)のダメージを修復したり、各組織の機能を正常化したり、細胞の成長と分裂(新陳代謝)を調整するなどの働きがあります。また、抗酸化ビタミン群(ビタミンC・ビタミンE・βカロチン)は、紫外線などにより体内で化学反応を起こし発生する有害な「活性酸素」にとても有効です。
当院では、エンビロン製のスキンケア製品を推奨し、皮膚の状態を患者さんと相談しながら、毎日のセルフケアをお勧めしています。まずは、「光老化」にならないために予防することが一番大切です。

メディカルエステの治療について教えてください?

メディカルエステは他の一般的なエステとは違い、医療従事者でなければ扱えない、治療効果の高い機器を使用しているのが特長です。
当院での最新の光治療・フォトブライト治療(IPL治療)は、比較的痛みが軽く、治療後確実に効果が表れます。月1~2回、5ヶ月~10ヶ月くらいの治療が目安となっています。治療は、いずれも保険適応外となります。ご希望の方は、診察の後予約を承っています。

高齢者の方でもその効果にとても喜んでいただいております。年齢に関係なく、シミや小じわが気になる方は、是非一度ご相談ください。


ひろせ皮フ科メディカルエステ情報②~ビタミンAを効率よくとるトリートメント


『光老化の予防』『ダメージ肌の補修』この目的を達成するために注目しているのが“ビタミンA”です。ビタミンAは、ダメージ肌を細胞レベルで補修し、改善していきます。また、紫外線や活性酸素からお肌を守るための抗酸化ビタミン(βカロチン、ビタミンC、ビタミンE)を補給することで光老化を予防することが可能なのです。

「エンビロン」とは?

1987年サンケア先進国である南アフリカ共和国で形成外科医Drフェルナンデスによって研究・開発されました。オゾン層が壊れ、ますます悪化する環境から肌を守りたいという想いから機能性化粧品エンビロンが作られました。現在、70カ国・国内1,300ヶ所の医療機関等で導入されています。


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