「白内障」について

clm_ika09docコラム投稿: 
新川中央眼科 院長 小川 佳一

■どんな症状?

clm_ika09b白内障では目の中の水晶体が濁ることにより、視力が低下します。水晶体の濁り方はひとりひとり違うため、症状はさまざまです。
主な症状としては、「目がかすむ」「視力が低下する」といったものです、白内障だけでは痛みや充血はありません。水晶体の濁り方によっては、「まぶしくなる」「目がかすむ」ようになります。また「一時的に近くが見えやすくなる」ことがあり、その後「目がかすむ」ようになる方もいます。中には通常の視力検査では十分な値が出るのに、見えづらさを訴える方もいます。この場合コントラスト視力(夕暮れ時などの明るさのはっきりしないときの視力)を調べると、かなり視力が低下しています。

■原因は?

clm_ika09a白内障はさまざまな原因で起こりますが、最も多いのは加齢によるものであり、これを「加齢性白内障」と呼んでいます。個人差がありますが、誰でも年をとるにつれ、水晶体は濁ってきます。加齢性白内障は一種の老化現象ですから、高年齢の人ほど多く発症します。最近では、アトピー性皮膚炎や糖尿病などの合併症として、若い人の発症が増えています。その他、母親の体内で風疹に感染するなどが原因で生まれつき白内障になっているケースや、目のけがや薬剤の副作用から白内障を起こす場合もあります。

■治療法は?

日常生活に支障がない程度であれば、点眼薬や内服薬により、白内障の進行を遅らせます。
これらの薬剤は、水晶体が濁るスピードを遅くするもので、症状を改善したり、視力を回復させることはできません。
白内障が進行して、日常生活に不自由を感じるようであれば、手術を行います。

■手術は簡単なの?

最近、テレビなどで紹介されることが多く、簡単な手術のように思われている方が多いのですが、顕微鏡下で行う非常に繊細な手術なので決して簡単なではありません。しかし、10~15分程度で、局所麻酔の日帰りで行いますので、患者様の負担はかなり軽い手術です。当院では昨年開院してから100例以上行っています。
院長は札幌医大で、大人の白内障よりも技術的に困難な小児の白内障手術を一手に引き受け、年間15例近く、北海道内の小児の白内障手術の大半を行ってきました。
また、大人の白内障でも後進の指導に当たっていましたので、その技術には定評があります。
また、当院では車の運転が必要な方には波面デザインを搭載した最新の非球面眼内レンズを使用しています。このレンズは米国食品医薬品局(FDA)によって夜間の運転時の視機能を向上させるレンズであると認可されています。


新川中央眼科
眼科
札幌市北区新川3条7丁目 TEL 011-769-1010
開業/平成18年
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