「知覚過敏」について

clm_shika10docコラム投稿: 
じんない歯科小児歯科クリニック 歯科医師 堤 聡子

冷たいアイスなどで歯がキーンとしみたことがある経験は、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
現在日本人の4人に1人の割合で起こるというデータがあるほど頻度が高い、身近な「知覚過敏」。
ここではその知覚過敏について簡単にお話したいと思います。

●「知覚過敏」とは

clm_shika10a虫歯ではないのに冷たいものがしみたり、歯ブラシが当たるとビリッとすることがあります。通常、歯の中には神経がありますが、様々な原因によって神経が過敏になり、これらの不快な症状が出ることを言います。

●「知覚過敏」の原因

その原因とは、単に一時的に過敏になるものや、歯周病によって骨が下がって、歯の根が出てきてしみてくるもの、また噛み合わせ強い場合や、強いブラッシングで歯の根元や溝に負担がかかって歯が削れてくることによってしみてくるものなどがあります。

●「知覚過敏」の対処法

それほどしみる症状が強くない場合は、歯の表面にコーティング材を塗ったり詰め物をすると落ち着くことが多いですが、日常的に歯ブラシで無意識に力強くゴシゴシ磨くことで歯が削れてしまっている場合は、正しいブラッシング方法を歯科医院で指導してもらう必要があります。知覚過敏予防の歯磨き粉なども販売されていますから、それらを使用するのも良いでしょう。
しみる症状がとても強い場合は、麻酔をして神経そのものを取らなければならないこともあります。
「歯がしみるから知覚過敏」だと安易に自己判断で済ませてはいけません。むし歯だったり歯周病や他の原因であることも考えられるのです。いずれにしても、「しみる」原因を一度歯科医院でしっかり診断してもらい、必要に応じて適確な処置を受けられることをお勧めします。


じんない歯科小児歯科クリニック
歯科・小児歯科・矯正歯科
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開業/平成5年10月
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